[37] BOAとは
(Part of the CORBA FAQ, Copyright (C) 1996)

[37.1] BOAとはなんですか？

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CORBA仕様は、BOA擬似オブジェクトをPIDLで定義しています。BOAは、Basic Object Adaptorを示します。BOAの主な目的は、オブジェクトサーバがORBと対話できるようにすることです。サーバプロセスは、オブジェクトが操作を実行する準備ができていることをORBに知らせるためにBOAを使用します。

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[37.2] CORBAサーバのための４つのBOA活性化方針とはなんですか？

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CORBAは、オブジェクトのために４つの活性化方針を定義します。活性化方針は、CORBAオブジェクトを"所有している"サーバプロセスに特有のものです。活性化方針は、どのようにしてオブジェクトがサーバプロセスの中につくられるのかを定義します。BOAオブジェクトは、これらの活性化方針が実行されるのを保証します。これらのルールを実施することで、アプリケーション開発を簡単にすることができます。

注意: CORBAの活性化方針は、生成にだけ関係するものです。これは、活性化方針がCORBAオブジェクトの接続方針を管理しないことを意味します。ある非共有サーバは、そのアドレス空間に１つのCORBAオブジェクトを持つだけかもしれません。活性化方針は、複数のクライアントアプリケーションが、同じCORBAオブジェクトを示すオブジェクトリファレンスを持つことを禁止しません。アプリケーションは、いつでも自由にオブジェクトリファレンスを複製して、それを他のアプリケーションに自由に渡すことができます。

1. 共有サーバ(Shared Server): 共有サーバは、多くのCORBAオブジェクトによって共有されるサーバプロセスです。これは、共有サーバがそのアドレス空間で特定のあるCORBAオブジェクトの１つ以上のインスタンスを持つことができることを意味します。これは、同じ種類の異るオブジェクトリファレンスが、同じプロセスの中で実装された異るCORBAオブジェクトを参照するという意味も含みます。
2. 非共有サーバ(Un-Shared Server): 非共有サーバは、そのアドレス空間の中で最大１つの与えられた型のCORBAオブジェクトを生成することができます。これは、同じ種類の異るオブジェクトリファレンスが、異るサーバプロセスの中で実装されたCORBAオブジェクトを参照するという意味も含みます。
3. 永続的サーバ(Persistent Server): 永続的サーバは、オブジェクト自身の活性状態を管理する共有サーバです。BOAは活性化方針の実施にかかわりません。永続的サーバは、ブート時に起動され、さまざまな種類のCORBAオブジェクトを決められた数分だけ生成するかもしれません。 。
4. メソッド単位サーバ(Per-Method Server): メソッド単位方針は、オブジェクト上のメソッド毎に別々のサーバが作成されるというものです。BOAは、オブジェクトに対する要求毎に、それぞれのメソッド単位サーバを活性化します。サーバは、リクエストの処理を終わるまでの間だけ稼働します。

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[37.3] CORBAオブジェクトのためになにか他の活性化方針はあるのですか？

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CORBA仕様は、BOAの部品である４つの活性化方針を定義しています。これ以外にも多くの有用な活性化方針があり得ますが、明確に定義されてはいません。他に考えられる活性化方針を以下に挙げますが、これらはBOAの一部ではないため、定義されていません。

1. 限定的共有サーバ(Limited Shared Servers): これは共有サーバの特殊形態といえるでしょう。サーバは、複数のオブジェクトインスタンスをある限界値までサポートします。
2. バランスサーバ(Balanced Servers): これは、非共有サーバの集合といえるでしょう。サーバのプールは、多くのオブジェクトリファレンスをサポートすることができるようにし、方針は、各サーバがオブジェクトリファレンスを等しい割合でサポートするのを要求できるようにします。

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